誕生石が生まれた背景をご存知ですか?
自分の誕生石、女性ならみんな知ってるのでは?
それくらいメジャーです。
そんな時、いつも私の脳裏を駆け巡ることがありました。
「誕生石って何?って疑問」
今回はこの誕生石の疑問についてお話しします。
- 誕生石って何?
- 誕生石はこうして生まれた
- 宝石商人により誕生石が制定された
- バレンタインの販売戦略
- 誕生日のプレゼントにはおすすめ
- 人を惹きつけるほどに魅力的だった誕生石
- 誕生石が生まれた背景をご存知ですか?まとめ
誕生石って何?
私が以前アクセサリーメーカーで働いていた時、誕生日のギフトで一番人気が高かったのが誕生石。
売る側も誕生石ならオススメしやすいし、買う側も「誕生石をあげれば喜んでくれるはずだろう」ということで実際一番人気のプレゼントでした。
でもおすすめしても「すでに持っているから違うもので・・・」という方もたくさんいたので、かなりの人が持っているんではないでしょうか?
ちょっとこんなこと言うのはごめんなさいなんですけど、、
販売側だった時は、なんとなく誕生石ってその生まれた月の方の運命の石なんでお守りになるんですよ!と言って実際よくわからないままに販売していました。
生まれた月に関係しているから占いの要素があるのかな?
でも、星占いでの星座との絡みとはまた違うようだし、
東洋の占星術の生まれ月ごとの運気アップの天然石とも関係があるわけではなさそうだし・・・。
そして、調べてみるとなるほど〜と思うことがたくさん分かりました。
誕生石はこうして生まれた
元々誕生石は大司教の胸当てに装飾されていた12の宝石が起源と言われています。
12ヶ月ごとの天然石を決めるときにその司教の胸当ての宝石を割り振った。
それが西洋占星術と重なって、その月を表す天然石というような意味合いに変化したのです。
古代ギリシャの西洋占星術では、星座は1つの月に一つの星座が当てられていました。(現代はずれて2つの月に星座がまたがっています。)
またその頃は、その月に生まれた人の誕生石というわけではなくて、
”1月にはこの宝石を、2月にはこの宝石を持ちなさい。そうすると良いことがあります。”というように、人々は12回持つ石を変えていたようです。
このように、一般に広がっていった誕生石ですが、いつしかどんどん持つ人の都合の良いように変化していきます。
宝石商人により誕生石が制定された
もともとは占星術から生まれた誕生石でしたが、販売促進の一環で何度も変更されてきました。
安価な誕生石はダイヤモンドなどの高価な宝石に変えられたり、
ある月の石が採れない地域では自分の国で採れる石に変更されたり。
誕生石が普及したのは売りやすいから。
その月がくれば、その月の誕生石のキャンペーンをして販売できるし、スケジュールも組みやすい。毎月、意味をつけて販売できるし、誕生日のプレゼントにはもってこいです。
現在の誕生石は1912年、アメリカの宝石商によって定められたもの。
国によってバラバラになってしまった誕生石を統一したのが、アメリカの宝石商組合というわけです。
バレンタインの販売戦略
販売側の都合によってうまくこじつけをつけて商品を売るのはよくあることで。。
マーケティングですね。
例えばよく知られているのがバレンタイン。
もともとは、"2/14大切な人に贈り物をする日"だった欧米の習慣に、
お菓子メーカーのモロゾフが2/14にチョコレートを贈ろうと始めたのがきっかけです。
皆さんご存知のように、大ヒットですね。
素晴らしい販売戦略の一例です。
誕生日のプレゼントにはおすすめ
それでも誕生石はプレゼントしやすいし、もらった人は嬉しいもの。
自分の誕生石をプレゼントされたら、
「あ、この人はなんでも良いわけではなくて、ちゃんと自分のことを考えてプレゼントしてくれたんだな!」って感じるはず。(その人が自分の誕生石を知っていたらですが)
どんなものであれ、贈る人の心がこもっていればステキなプレゼントになります。
本来、プレゼントはもらった方が嬉しくて、贈る側の方も満足してくれればそれでいいのです。
そうわかっていても
"誕生石のアクセサリーをプレゼントに"という方を見ると、
あ、思うツボだなーってなんとなくモヤモヤしてしまう私がいます。
人を惹きつけるほどに魅力的だった誕生石
誕生石だからと言っても、その天然石ごとにそれぞれいろんな意味合いがあるので、ダメというわけではないですよ。
でも自分の誕生石が気に入らないという人もいるので、そんなかたはガッカリする必要はありませんし、無理して持つ必要もありません。
皆さんも、自分のお気に入りの天然石を見つけてお守りのように持ってみることをおすすめします。
天然石には不思議な魅力があるし、その魅力にあやかって誕生石というものが生まれたんだと思うので。
私は今はアクセサリーデザイナーをしていますが、自分で天然石のアクセサリーを作るときは、誕生石でなんとなく作れなくて。
その代わりに星座石を良く使うのはこんな理由からだったのでした。
星座石についてはこちらの過去記事もご覧ください。
誕生石が生まれた背景をご存知ですか?まとめ
いかがでしたでしょうか?
誕生石って何?って思っていた私のような方の疑問を解決できたかなと思います。
誕生石は自分のお守りだからって信じていた方にはちょっと申し訳ないような気分ですが。
誕生石にこだわらず、私のように星座石を持ってもいいし、自分の好きな意味合いの天然石を探してもいいし、見た目に引かれる宝石を探してもいい。
天然石は人を惹きつける魅力があるものです。
たくさんの意味を知って自由に楽しんでみてくださいね。